若狭は国宝や国の重要文化財だらけ。なぜ、この小さな田舎町に国の宝物が集中しているのでしょうか。それは、この場所が「遠敷」と呼ばれた古代より、都に塩や魚を送り、都の食文化を支えてきた御食国であったから。都との深いつながりがあったからこそ、都の文化が流れ込んできたのです。
文化財の多くはお寺や仏像ですが、この旅では、この場所に埋蔵された物語をこそ探してみてほしいと思います。そこにあるのは日本の原点にして変革期の物語。この地域で暮らす人には古くからの信仰があったのですが、そこにあるとき都から仏教という新しい文化がやってきて、両者は次第に融合していきます。若狭には、その変革期の姿が残っているのです。
現在に伝わる神話は時の政権が、国家という巨大な組織をつくるために、これまでの経緯を象徴的に伝えようとして作りあげた物語。だから、神話という物語を紐解いていくと本当の歴史が見えてくるかもしれません。これからお伝えする物語をふくめて、真実かどうかは歴史の教科書にも分かりません。だから、あなたが歴史の創造主となって想像してほしいと思います。
少なくとも、この旅を終えたとき、この場所が若狭の中心であったという、確かな輪郭が見えてくることでしょう。目には見えない、ありし日の若狭が旅を通して見えてくること。そのことこそが、本当の宝物になるかもしれません。
※まずは01→02→03→04とめぐり、その先は番号の順番にとらわれず、自由に探索してください。
若狭おばまの寺
若狭の宝はなぜ残っているのか?
生駒山西麓・東大阪三社めぐり
生駒山のふもとは、なぜ「信仰のまち、占いのまち」になったのか?
御手洗まち歩き
江戸時代の面影に宿る
物語というタイムカプセル
〜風待ちdiary〜
柳川・川下り
水郷の風景はあなたの
記憶の中にも流れている


GET THE NEW TRAVEL GUIDE APP
あなたの旅先を博物館化する。