持ち帰れるのは、
禅という習慣
神勝寺 禅と庭のミュージアムの公式オーディオガイドをリリースしました。2019年から始めた新プロジェクト、入館料インクルードモデルでの連携です。入館料インクルードモデルとは、日本の文化財の入館料が他国と比べて安いと同時に体験がちゃんと伝えられていないという課題のもとに、入館料をあげてオーディオガイドや展示の仕様などを変えて付加価値をあげる取り組みです。
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その舞台となる神勝寺 禅と庭のミュージアムで、オーディオガイドを2020年10月15日に公開しました。その体験とは、禅を通して体験する7つの内面旅行。神勝寺でしかできない、禅体験を提供します。
たとえば、白隠禅師の展示をみた後に、彼が開発した免疫力をあげる「養生の禅」を体験したり、温泉に浸かりながらひと粒のあめ玉のみに意識の焦点を当てる「ひと粒の禅」を体験したり。
それらの体験をとおして、禅とは何か?を考えたいと思います。その答えはそれぞれの中にあり、そこに近づくために、このオーディオガイドで直感的に体験してその入り口に立ちたいと思います。
なおこのオーディオガイドは、拝観者全員が体験できるサービス。自分のスマートフォンにコンテンツをダウンロードし、オーディオガイドを聴きながら境内をめぐります。オーディオガイドには7つのチャプターがあり、言語は日本語、英語、中国語の3言語、体験プランは2つのコース。
「3つの禅体験」(1500円)では、7つのガイドと、〈坐禅〉、〈禅画〉白隠禅師からのメッセージ、アートパビリオン《洸庭》の3つの禅体験を。
「7つの禅体験」では、7つのガイドと、〈坐禅〉、〈禅画〉、《洸庭》、そして〈写経〉、〈神勝寺うどん〉、〈お茶〉、〈浴室〉の7つの体験を4800円(拝観料を含む)で。
ここでの体験を持ち帰っていただき、日常の中に禅をインストールしてもらえれば。
持ち帰れるのは、禅という習慣。
それがこのガイドの狙いです。
内面探索(イントリップ)を、
オーディオガイドで
禅とはなにか。それを言葉で説明するのは難しい。
しかし、実際にやってみると言葉未満の感触を得られるはず。禅を修行する人はそれを続け、自分だけの言葉を手にしていくのです。
つまり、禅とは体験こそがすべて。
その教えの特徴は、不立文字、教外別伝。他人からの教えや、文字、言葉にとらわれず、“いまここ”に生きる自分の心をとらえること。誰かに教えを請うのではなく自分と対峙して、気づきを得ること。習うより体験することを大切にしている禅。やることにこそ意味があるのです。
ここ「神勝寺 禅と庭のミュージアム」は、一碗の茶を喫し、墨跡と向き合い、命をつなぐための食を味わい、心身の垢を洗い流し、庭を散策しながら、さまざまな体験を通じて、禅とはなにかを感じるための場です。だから、この場所に来たあなたへ7つの禅体験を用意しました。
それらの体験をとおして禅とは何か?ということを感じてもらいたいと思います。いな、禅とはなにか?という難解なことでなくとも、すこしの間、自分と向き合う。禅を難しく捉えるのではなく、あえて、自分と向き合うための内面探索(イントリップ)としてみてください。
もしかしたら、この旅先であなたの知らない自分と出会えるかもしれません。
そして、できることなら、この体験を持ち帰りあなたの日常生活にインストールすることで、自分なりの「禅とはなにか」に出会えてもらえたら何より嬉しいです。
さぁ、神勝寺 禅と庭のミュージアム、体験のスタートです。
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企画をご一緒にしたいお寺や神社さん、美術館などを運営している施設の方はぜひ、ご連絡をお待ちしています。
ON THE TRIP. ぼくたちの旅は続く。