日本の文化財の入館料は、安い。他国と比べ半分以下のところも。安いがために、設備投資ができない状況になっています。するとどうなるか。多くの人にその魅力を伝えることができなくなってしまい、修理保護することもままなりません。お寺をまわっても参拝者にその文化は伝わりきらず、美術館でただ絵を目の前にしても作者の思いを伝えきれません。言語に対応して、その物語を伝えることも文化財の大きな課題になっています。
物見雄山の旅も大いに楽しい。でも、そこにある物語、文化、歴史を知ることで見えないものが見えてきます。とくに日本の文化には、知ると知らないでは世界の見え方が大きく変わる衝撃があります。この衝撃をデジタルの力でできないか。それも無料で。
文化財の魅力を再編集し、伝える。ぼくたちON THE TRIPが、初期費用をもらわずに(無料で)オーディオガイドを制作し、そのお手伝いをします。
まるで映画のような。
小説をめくるような。
インターネットによって物質的なモノの価値から、コトを中心とした体験へ人々の需要がシフトしています。中でも旅人は訪れた旅先の奥行き、つまり物語を知りたいと思う人が増えています。たとえば旅の途中で「伊勢神宮」を訪れたとき。その場所を見てまわるだけでは、文化もルーツもわかりません。パンフレットを読んでも情報は少ないし、ネットメディアを開けば旅から少し遠ざかってしまいます。でもオーディオガイドで物語が伝われば、旅の体験をふくらませることができます。この模様の意味は?そこで暮らす人々の声は? 成り立ちは?なぜここにあるのか。
必要なとき必要な場所に、タビナカで欲しい物語が「ある」こと。それがいま求められています。
ON THE TRIPがもっとも大切にするのは物語。それぞれの場所ごとに企画をつくり、まるで映画を見るような、小説をめくるような。エモい物語を作ることを大切にしています。
付加価値をあげて、
単価を上げていく。
しかし、社寺や美術館が単体でオーディオガイドアプリを作るのはコストがかかります。アプリで作らずとも音声ガイド専門端末の購入コスト、貸し出しのオペレーションコストも馬鹿になりません。それに、多くの人の心に響くクリエイティブを作ることも難しい。それを国内の寺社、美術館などの公式多言語オーディオガイドを手掛けるON THE TRIPが解決します。
この取り組みは、お金を一切頂かずにオーディオガイドを制作し、そのオーディオガイドを含めた入館料を設定し、その入館料をシェアしていくというもの。そのために多言語のオーディオガイド制作、ポスターやMAPなどの各種ツールデザイン、ウェブ制作、書籍作りやデジタルマーケティングなど、すべてON THE TRIPで無料提供します。
入館料はたとえば今まで一律500円の場所なら一律で800円に設定し、その代わりオーディオガイドを無料で誰でも使えるよう提供してその場所の魅力を伝えます。元との差額の300円の収益を、お互いにシェアするという流れです。それに合わせ、施設内での展示や、配布パンフレッやマップトなどのツールもリニューアルします。下記は、南方熊楠記念館の事例。
900円値上げしたのに、
来場者が3.6倍に増えた美術館
過去の成功事例として、小豆島にある4つの妖怪美術館の入館料を2000円から2900円に値上げをしました。
その付加価値としてオーディオガイドで美術館そのものの体験をつくりかえ、妖怪が話しかける美術館にしたところ、観光客は価格を値上げをする前の3.6倍に増えました。値上げをしたにもかかわらず、体験が面白くなったことで、観光客までも増える良い事例になりました。
→ 詳しい記事は、Forbesに特集してもらいました。下記のボタンよりクリックしてください。
観光客が求めているのは、安い体験ではなく、そこにしかないオリジナルな体験なのです。
文化財には誇るべき物語があるにもかかわらず、そのことをちゃんと来場者に伝えられていません。だから、体験がいまいちに。僕たちはその体験を、デジタルを使ってアップデートします。
下記より気軽にお申し込みください。
※ガイド制作は、無料で作るもの以外に制作費用をいただいて作る連携もございます。そちらの問い合わせも上記よりご連絡ください。
ON THE TRIP. ぼくたちの旅は続く。