あめ玉で禅を体験する
ひと粒の禅とは?
行住座臥。これは禅の言葉で座っても立ってもいかなる時もという意味。食べる、歩く、掃除の水拭き。それらはなんでも良くて、その行為を行う際に一つのことだけに没頭することで禅の修行ができるといいます。
掃除をしているときは掃除のことだけ。歩くときは、歩くことだけに集中。もしかしたらあめ玉を舐めることのみ、ただそれ一点だけに集中したら禅の入り口に立てるのではないか。そもそも禅というとイメージしづらいけど、体験こそがすべてなのだからまずはやってみることが大事。
日頃から身近なあめ玉で禅をするという試みを思いつき、妙心寺退蔵院の松山副住職にあめ玉で禅をやりたいんです!と企画を持ち込んだところ、わずか2ヶ月後に実施することになりました。
あめ玉は普段、仕事しながら、遊びながらとか、OOしながら舐めるものとして使われています。きっと、あめ玉だけに意識を集中して舐めたことがある人はほとんどいないのではないか?とも思います。だから、普段は「ながら」しがちなあめ玉を舐めるときに、あめ玉のことだけに意識を集中して内面へと向かい合うインナートリップを体験してもらうと、それぞれが口々に面白い体験だったと話してくれました。
いまは、退蔵院の入り口と本堂で販売(300円)しています。
あめ玉は、京都のあめ屋さんの大文字飴さんと制作。退蔵院の中で取れた柚子と、アーユルヴェーダなどで使用される瞑想効果のある薬草ゴツコラのエキスとローズウォーター、食べられる杉パウダーと水飴とで作った手の込んだあめ玉です。そして驚くことに美味しい。実際にサンプルでもらったものも気づいたら自分ですべて食べてしまうほどに。笑
もちろんON THE TRIPのガイドでは退蔵院の物語とともに、あめ玉のナビゲーションをしながらのガイドになっています。ガイドのナビゲーターは副住職の松山大耕さん。
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このガイドを使いながら境内をまわると横に大耕さんがいて案内してもらっているような、臨場感を味わえるありがたいガイドにもなっています。ぜひ、退蔵院で実際に使ってみてください。そして禅のあめ玉、「ひと粒の禅」を体験してみてください。
また、企画をご一緒にしたいお寺や神社さん、美術館などを運営している施設の方はぜひ、ご連絡をお待ちしています。
ON THE TRIP. ぼくたちの旅は続く。