ON THE TRIPより、アートホテル「BnA Alter Museum」の公式オーディオガイドを12月11日にリリースしました。2019年から始めた新プロジェクト、オーディオガイドの制作を無料で実施する入館料(宿泊料)インクルードモデルで、ホテルとの一番最初の連携です。(詳細は下記に)
31部屋を内包するこのホテルは、それぞれの部屋ごとにアーティストが部屋そのものをアート作品としてつくりあげています。宿泊者は、部屋の扉を開けたその瞬間から作品の中に泊まる体験ができる、いわば、宿泊体験型のアート作品。
このホテルと一緒につくった体験は、アートのナビゲーションと、アーティストによる解説ラジオ。
ホテルのアメニティと言えば、一般的には歯ブラシやカミソリ、石鹸などをイメージします。しかし、ON THE TRIPが提供したいアメニティは、そのホテルオリジナルの体験。
BnA Alter Museumでは、フロントでチェックインする際に自分の泊まっている部屋のオーディオガイドをダウンロードしてもらいます。そこからこの体験はスタート。各自、部屋の中に入り、その部屋の説明を聞きます。ナビゲーターは、歌手・アーティストのコムアイ。そしてナビゲーターのあとには、実際にその部屋を制作したアーティストとキュレーターの大黒さんのラジオ形式の対談を部屋の中で楽しめます。それも自身のスマホから、いつでも好きなときに。
ガイド片手に部屋を、アートを観察すると、
みえなかったものが見えてくるかもしれません。
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ナビゲーターのコムアイさん。
瞑想空間としての、
アートルーム
また、ぼくたちはこのガイドを作っている過程でひとつ驚いたことがありました。それは多くのアーティストがインタビューの中で、部屋で瞑想をしてほしいと話していたこと。しかも2人、3人ではなくほとんどのアーティストがそのように語っていました。世界中で禅や瞑想が広まってきていますが、ここまで多くのアーティストが瞑想してほしいということは、世の中が大きく変わる兆しなのかもしれません。ぜひ、ラジオを聞きながらアート作品と向かい合い、静かに瞑想してみてください。
アートを
アーティストが語るとき
ここは、ただのホテルではない。
では何なのか?
BnA Alter Museumは、宿泊体験型のアート作品。つまり、扉から部屋に入った時からあなたは作品の中に入ることになるのだ。ただ、泊まるだけではない。そこではあなた自身も作品の一部であり、体験する行為も含めてアートとなる。
そしてもう一つの大きな特徴は、あなたが支払っている宿泊料の一部が、アーティストに還元されるということ。すなわち、今夜この部屋のゲストであるあなたは、自動的にアーティストのパトロン。これがBnAホテルとしての、芸術作品の新しい在り方に対する挑戦であり、実験なのだ。
さて、今夜アートの当事者であるみなさんへ。
アート作品と対峙するときに、ある疑問が生まれてくるはずだ。このアートはどんな人が作ったのだろう?その人はどんな声で、どんな思いでつくったのか、と。
そこで僕たちから、とあるラジオを用意した。それは、宿泊しながら聞いてほしいラジオ。アーティストとキュレーターが、あなたが泊まっているまさにその部屋の作品について語るラジオだ。ベットに横になりながら、椅子に座りながら、あるいはシャワーでも浴びながら。気楽に聞いてほしい。
作品を購入しない限り、ここまで長い時間アートを独占することはできないだろう。今日はゆっくりと作品と向き合い、そしてラジオを流しながら作品をいろんな角度から見て楽しんでもらいたい。
アートをアーティストが語るとき。
見えなかったものが見えてくるかもしれない。
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※入館料(宿泊料)
インクルードモデル
入館料インクルードモデルとは、日本の文化財の入館料が他国と比べて安いと同時に体験がちゃんと伝えられていないという課題のもとに、入館料をあげてオーディオガイドや展示の仕様などを変えて付加価値をあげる取り組みです。これはホテルでも同様で、デジタルガイドをつかってそこならではの体験をつくっています。
このプログラム作りの初期費用は無料。通常のアメニティのコストと同様に、宿泊者ごとのアメニティ費用として提供していきます。それぞれの土地には物語があるにもかかわらず、そのことをちゃんと宿泊者に伝えられていません。だから、体験がいまいちに。僕たちはその体験を、デジタルを使ってアップデートします。下記より気軽にご連絡ください。
ON THE TRIP. ぼくたちの旅は続く。