京都の壬生寺という名前を聞いて、多くの人が連想するのはおそらく「新選組」であろう。
ときは幕末の京都。浅葱色に染め抜かれたダンダラ模様の羽織を身につけ、「誠」の旗のもとに集まった男たちがいた。彼らは数々の映画やアニメ、テレビドラマに取り上げられていることから幅広い層に人気があり、近藤勇や土方歳三、沖田総司など、隊士が登場する作品は年々その数を増している。
彼らの活躍したのは結成当初〜戊辰戦争までとほんのわずかな時期だが、壬生寺は隊が結成された当初に訓練場として使われていた場所だという。その縁から壬生寺の境内には結成初期の隊士の墓が残されていて、連日多くのファンが境内に足を運んでいる。
現代ではとても人気がある新選組だが、意外にも結成当初は近隣住民から煙たがられる存在だったという。彼らはなぜ厄介者扱いされてしまったのだろうか?
まずは新選組がどのように結成され、壬生寺が新選組にどのように関わってきたのか。そこから話を進めていこう。
壬生寺
新選組も立ち寄った、1000年続くサード・プレイス
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