STEP5|「なんでも作れる自信がついたが、なんでも作ればいいわけでもない」キッチンの苦悩


TIPS
・キッチンの土台をつくる
・タイルを貼ってみる
・水道を通してみる

TOOLS
ワンバイフォー、骨の木、シンク(IKEA)、攻めのタンクと受けのタンク10リットル、蛇口、ポンプ、タイル

キッチンの台をつくる



まず、正直に話そうと思う。キッチンの道具をいれるための引き出し式の家具もつくった。しかし、これはイケアで買ったほうが安くついたと思う。なんでも作れる自信がついたが、なんでも作ればいいわけでもないのかもしれない...。

さて、まずはキッチン。生活の中心である「食」。だからこそキッチンはバスの中央に置くべきだと思った。キッチンが広ければ食事をつくることへのやる気だってあがるだろう。そこで、奥行き70cm、幅130cmと、バスにしては割と大きいキッチンづくりに取り掛かった。



まずはキッチンの台をつくる。その骨組みとしての足を8本、四隅に2本づつつけるようつくった。そして、テーブルの下地材を切る。

下地の上に、ワンバイフォーを敷き詰める。この方が見栄えがいいから。もし機能的にいきたかったら、ワンバイフォーのように隙間ができるものは使わない。でも、この方がかっこいい。その方が料理をするモチベーションがあがる。その方が机をきれいにしたくなる。こういったことは大事だと思った。あとは、ネジで止めていく。これで、ひとまずキッチンの机の完成だ。

タイルを貼ってみる


しかし、これでは十分ではない。キッチンといえば「タイル」。そんなイメージを持っていたぼくたちは、キッチンの壁を黒いタイルで埋め尽くすことにした。タイルの素材は東急ハンズで購入。そもそもタイルを貼るという作業をしたことがなかったため、イチから勉強した。

タイルを貼るには、下地材、ヘラ、濡れたタオル、乾いたタオルが必要だった。そして、まずは下地をつくるのだが、これが思っている以上に大変だ。水を入れすぎるとゆるい下地ができるし、水が足りないと固まる。適量が大切なので、注意書きを読みながら、配分を考える(そのうち目分量でやるようになるのだが、慣れるのに時間がかかった)。

こうしてキッチンの壁もできあがった。

あとはシンク。これはIKEAで購入した(¥4500)。しかし、それはただの鉄の器のようなもの。キッチンに設置するには、シンクの型を切る必要がある。そこで、キッチン台にドリルで穴を開けて、そこから糸ノコギリでくり抜いていく。

水道を通してみる



そして最後に蛇口。

いわゆるキャンピングカー用として売られているスイッチ式蛇口は、ダサいと思った。それではモチベーションは上がらない。だから自分たちでつくれないものかと思考錯誤し、既存の蛇口に自家製のスイッチを取り付け、スイッチを押すとポンプがタンクから水を吸い込み、蛇口から出る仕組みを作った。

購入したのは、
・蛇口
・蛇口を止めるネジ
・ポンプ
・蛇口に差し込むパイプ
・スイッチ
・ケーブル
・20Lタンク2つ

蛇口用に、机に穴を開けて、蛇口を差し込む。その下から、ネジで固定する。そして一番の要が電気回線である。言葉では非常に説明しづらいため、Taiwan Youthful Coが出している図を参考にしたいと思う。



スイッチを入れた瞬間に、ウィーンとなる音は快感。

これで、蛇口が完成し、水が出る。あとはキッチン道具だけ。もちろん、道具にこだわりたい。これからは、ぼくたちがさまざまなキッチン道具を見た中でいいと思ったものであり、友人知人から教えてもらったオススメ道具も紹介するつもりだ。

長くなったが、ぼくたちがつくって唯一後悔したもの(作ったことには後悔してない、出来に後悔している)、それがキッチンの下にいれる棚だ。



重いものを入れる想定だったため、厚めの木を購入。それを必要なサイズに切り取る。しかし問題は、開け閉めが出来るローラーをつけること。このローラーをつけるには、それに合わせて箱を切らなければならいのだが、サイズが少しでも大きければつっかえる。何度ヤスリで削ったことか。ようやく入ったと思ったら、ガクガク。その上、棚も水平になっていない。見た目はダサいが、キッチンの奥に入るし、あまり目につかないので、まぁいっか。という感じだ。

完璧は目指さない。それが前に進むコツだ。アプリも同じ。公開しながらアップデートしていく。言い訳めいた格言だが、自分でできる自身に敵うものはないのかもしれない。


VAN THE TRIP. ぼくたちの旅は続く。
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